公益社団法人 日本白内障屈折矯正手術学会 ニュースレター

会員の皆様へ

 コロナ禍以降、学会の参加形態は変容し、リアルとWebの二形式で発表が行われるようになった。聴衆はそれぞれの形式を好み、分かれて聴講する。この現象は、飲食業界におけるDXの進展と高級店の二極化にも通じる。一方では、Web予約やデリバリーの普及により効率化が進み、他方では、伝統的な手法を守り、顧客との触れ合いを重視する店が支持を集める。
 情報過多の現代、私たちは常に選択を迫られる。リアルかWebか、効率化か伝統か。その選択は個人の価値観や状況によって異なるが、重要なのはそれぞれの特性を理解し、最良の道を選ぶことである。二極化が進む中で、自らの軸足を定め、変化に対応することが求められる。
 とはいえ、私はリアルの学会で顔を突き合わせ、共に学び、議論することを好む。効率化を求めすぎるあまり、人間として大切な感情を失うのではないかという懸念もある。今度の第40回JSCRS総会は、太田俊彦会長のもと、福岡で開催される。ぜひご参加いただき、情報収集と自己研鑽、さらにはモチベーション向上の機会としていただきたい。


JSCRS理事
塙本 宰

Event

第40回JSCRS学術総会

https://www.c-linkage.co.jp/jscrs40/

明るい未来を目指して
*事前参加登録を延長しました*

2025年4月14日(月)まで

参加登録区分 事前登録 当日登録
会員 15,000 20,000
非会員 18,000 23,000
研修医3年・4年(後期研修医)
大学院生、留学生
10,000 12,000
企業 18,000 23,000
コメディカル
※本総会にてコメディカルサンデーパスの区分を設けておりません。
5,000 7,000
学生(医学部・視能訓練士学校)
研修医1年・2年(初期研修医)
2,000 2,000
企業会員(1社5名まで登録可) 15,000 20,000

当日受付の混雑を回避するため、事前登録をいただけますようお願い申し上げます。

参加登録区分の詳細は、ホームページにてご確認下さい。


学術総会の詳細は学術総会WEBサイトでお知らせをいたしますので、ご確認下さい。
また、会員の皆様には最新のご案内をご登録いただいているメールアドレスへ随時ご案内予定です。


★登録情報は会員MyWebページ
https://jscrs.members-web.com/my/login/login.html)よりご自身で更新可能です。


★第40回JSCRS学術総会WEBサイト
https://www.c-linkage.co.jp/jscrs40/

【お問い合わせ先】
第40回JSCRS学術総会運営事務局
株式会社コンベンションリンケージ内
(月〜金 10:00〜17:00、土日祝日を除く)
〒102-0075 東京都千代田区三番町2
TEL:03-3263-8688
FAX:03-3263-8693
Mail:40jscrs@c-linkage.co.jp
【よくあるお問い合わせ】
会員番号などに関するお問い合わせは下記ページをご確認ください。
http://www.jscrs.org/index/page/id/136
学術総会の見どころ、聴きどころ
(※敬称略/順不同)
特別講演:「幸齢社会の実現に向けた白内障手術」
Cataract Surgery for the Realization of Successful Aging
座長: 根岸 一乃(慶應大)
演者: 須藤 史子(女子医大・足立)
特別講演は須藤史子先生にお願いしました。日本政府や厚労省はサクセスフルエイジングの概念のもと、より健康で幸せな高齢社会を『幸齢』と称しています。白内障手術による希望屈折値への実現、糖尿病や緑内障との同時手術は、QOVの向上を通じて『幸齢社会』の実現に大きく貢献します。本学会では、須藤史子先生にその最前線についてお話しいただく予定であり、是非とも多くの先生方にご聴講いただければと思います。
招待講演:Management of Challenging Cataract Surgeries
座長: 太田 俊彦(順天大・静岡)
演者: Chee Soon Phaik(Singapore National Eye Centre)
招待講演はChee Soon Phaik先生にお願いしました。最近わが国においても白内障術後のIOL偏位・落下例が増加していますが、Chee Soon Phaik先生はZinn小帯脆弱眼への対処法の第一人者の先生であり、アジアのみならず世界においても大変ご高名な先生です。わが国ではIOL偏位・落下例に対し強膜内固定術が主に行われていますが、海外では症例によって縫着術が選択されています。本学会ではZinn小帯脆弱眼など難症例に対する対処法について、豊富なご経験をもとにご講演いただきます。
会長企画1:老視眼の臨床像を再考する
座長: 佐々木 洋(金沢医大)、根岸 一乃(慶應大)
演者: 戸田 郁子(南青山アイクリニック)、羽入田 明子(慶應大)、川守田 拓志(北里大)、三田 哲大(金沢医大)、荒井 宏幸(クイーンズアイクリニック/みなとみらいアイクリニック)
近年の高齢化社会の到来により、老視治療への関心が高くなっています。これまでは老視矯正IOLが主に用いられてきましたが、最近では様々な選択肢が登場しています。そして、老視治療の進歩とともに、老視眼の臨床像においても新たな知見が報告されています。本シンポジウムでは老視学会との合同シンポジウムとして、老視とQOL、新しい老視の診断基準や老視眼の光学特性、視機能、refractive lens exchangeなどエキスパートの先生方にご講演いただきます。
会長企画2:白内障手術教育(南の国から)
座長: 園田 康平(九州大)、吉富 文昭(太宰府吉富眼科医院)
演者: 舩津 淳(九州大)、石津 正崇(宮崎大)、小島 祥(熊本大)、澤口 翔太(琉球大)
白内障手術はすべての眼科手術の中で基本的な手術であり、その手術手技を習得することは、今後の眼科手術を学ぶ上で大変重要です。また白内障手術は現在わが国で約200万件行われているとも言われており、その手術教育は多くの患者の良好な術後視力を得るためにも重要です。しかし、白内障手術教育は、それぞれの施設の独自のプログラムにより行われているのが現状であり、他施設の試みを知ることは、手術教育の発展につながると考えられます。本シンポジウムでは、九州大学、熊本大学、宮崎大学、琉球大学の4施設の手術教育システムについてご紹介いただきます。
会長企画3:角膜疾患と白内障手術
座長: 宮田 和典(宮田眼科病院)、天野 史郎(お茶の水・井上眼科クリニック)
演者: 宮井 尊史(東京大)、山口 剛史(東京歯大・市川)、相馬 剛至(大阪大)、山口 昌大(順天大)、臼井 智彦(国際医療福祉大)
白内障手術における難症例の一つとして、角膜混濁例があります。一般に角膜混濁例では、シャンデリア照明などを用いて眼内の視認性を高めて手術を行う方法が推奨されています。さらに円錐角膜など角膜形状異常眼、角膜内皮減少眼、スティーヴンス・ジョンソン症候群などの瘢痕性角結膜障害眼、角膜実質混濁眼、角膜移植眼などではさらに様々な対応が必要とされます。本シンポジウムでは、角膜疾患を有する症例に対する白内障手術について、エキスパートの先生方に最近の知見をもとにご講演いただきます。
会長企画4:硝子体手術から見た白内障手術
座長: 中尾 新太郎(順天大)、今井 尚徳(関西医大)
演者: 盛 秀嗣(関西医大)、山根 真(山根アイクリニック馬車道)、曽谷 育之(神戸大)、足利 健太(順天大)、向後 二郎(秋田大)
最近のわが国における白内障手術件数の著明な増加とともに、硝子体手術との同時手術を行う機会も増えています。多焦点IOLやトーリックIOLなどのプレミアムIOLと硝子体手術との相性や問題点については様々な報告があり、また硝子体手術施行眼に強膜内固定術を行う機会も増えています。本シンポジウムでは、硝子体術者から見た白内障手術について、最近の知見をもとにご講演いただきます。
会長企画5:海外の白内障手術と屈折矯正手術の現状
座長: 徳田 芳浩(井上眼科病院)、市川 一夫(中京眼科)、石井 清(さいたま赤十字病院)
演者: Amar Agarwal(Dr.Agarwal's Eye Hospital)、George Beiko(McMaster University)、Chee Soon Phaik(Singapore National Eye Centre)、Chul Young Choi(Department of Ophthalmology, Kangbuk Samsung Hospital Sungkyunkwan University, School of Medicine)、
Aric Vaidya(Kirtipur Eye Hospital)、他1名
コメンテーター: 木下 茂(京都府医大)
昨年の学術総会のシンポジウムでは、日本、中国、韓国の先生方に、それぞれの国の白内障手術と屈折矯正手術事情についてご講演いただきました。今年はさらに多くの国の先生方にご参加いただき、インド、シンガポール、カナダ、中国、韓国、ネパールの各国の白内障手術と屈折矯正手術の現状についてご講演いただきます。日本の今後の流れを考えるよい機会になると思います。
会長企画6:International Video Symposium
座長: 江口 秀一郎(江口眼科病院)、西村 栄一(昭和医大・藤が丘)、Amar Agarwal(Dr. Agarwal's Eye Hospital)
演者: Amar Agarwal(Dr. Agarwal's Eye Hospital)、Athiya Agarwal(Dr. Agarwal's Eye Hospita)、George Beiko(McMaster University)、徳田 芳浩(井上眼科病院)、山根 真(山根アイクリニック馬車道)、西村 栄一(昭和医大・藤が丘)、市川 浩平(順天大・静岡)、野口 三太朗(ツカザキ病院/ASUKAアイクリニック)
パネリスト: Chee Soon Phaik(Singapore National Eye Centre)、木下 茂(京都府医大)、Athiya Agarwal(Dr. Agarwal's Eye Hospita)、George Beiko(McMaster University)、山根 真(山根アイクリニック馬車道)、徳田 芳浩(井上眼科病院)
国内外の8名の演者により、ビデオで最新の話題についてご講演いただきます。世界の流れがわかるシンポジウムです。
会長企画7:白内障手術をめぐる諸問題〜教育からSDGsまで
座長: 大鹿 哲郎(筑波大)、西村 知久(美川眼科医院)
演者: Shannon Wong(Austin Eye)、田淵 仁志(ツカザキ病院/広島大)、大鹿 哲郎(筑波大)、瀧澤 嘉孝(北見赤十字病院)
最近海外の学会で話題になっている内容をまとめてお届けする注目のシンポジウムです。白内障手術におけるYouTubeを用いた情報発信や、手術教育の問題点、眼科とサステナビリティ、廃棄物問題など、最近関心の高い話題をご講演いただきます。
視能訓練士・ナーシングプログラム
従来視能訓練士や看護師向けのプログラムは、1つの学会で2枠で行われることが多いのですが、本学会では金曜日の午前から日曜日の午前まで1つの部屋を用いて8枠で行います。特に関心の高い「接遇」に関しては2枠で行い充実を図っています。本プログラムは視能訓練士や看護師の皆さんに必聴の内容となっており、多くの皆様方のご参加をお待ちしております。

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3〜4月は引っ越しや異動等でご連絡先が変更になる会員の方も多くなるかと存じます。お早めに会員MyWebより更新をいただけますようお願い申し上げます。

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