公益社団法人 日本白内障屈折矯正手術学会 ニュースレター

会員の皆様へ

WEB学会の今、お伝えしたいこと

昨年のJSCRS学術総会に続き、かなりの参加者がオーバーラップする手術学会も、結局web開催オンリーとなってしまいました。それらに呼応して、医師会誌まで含めた多くの印刷物では、オンライン学会の利便性を歓迎する記述を見かけることが増えました。だけど、それらの多くは、やせ我慢だと思うのです。実際に、はじめは感染拡大への配慮(的姿勢を見せなきゃ拙い)から肯定的記述が多かったものの、最近は、「でも、そろそろ飽きてきましたね」の一言が、殆ど付け加えられています。これらは本音ではありますが、「飽きた」では済まない問題も含んでいます。

まず、学問としての医学の情報だけで良いのなら、オンラインでも良いと思います。もっと言えば年に4冊の当会会誌の紙媒体でも十分、コンテンツは満たされています。しかし、我々が学会から吸収したいものは、医療(≒自分の臨床)で使える情報が半分以上でしょう。そこを埋めてくれる部分が、討論であり、質疑応答であり、休憩所で久しぶりに会う同業者からの耳学問です。当会で人気の夏冬のセミナーは、その最たるものです。オンライン学会では多少の工夫はしても、その部分は、ほぼ完全に欠落します。似た側面で見ると、発表者、講演者の、プレゼンテーション作成への気合いが、絶対的に落ちています。そうならないのは理想で模範ですが、実際には落ちます、人の気持ちですから。このように、居ながらにして聴講できるオンライン学会は、実は得られる情報のクオリティはリアルと同じではありません。

次に、学術総会や学会Societyのsustainabilityの問題があります。まず学術総会には、当会の場合、億の単位のお金が動き、企業からの寄付や広告費、協賛費がその多くを占めていますが、オンラインになると、それらが半減以下になります。また、企業側も、協賛金が負担のみかというと、そうではなく、手術に関心の高い医師が一堂に会する展示会場で、自社製品をハンズオンして貰えることは、一施設に半日掛けてデモに行くよりも、実は、費用対効果が高いのです。一方で、開催側としてオンライン学会が安く上がるかと言われると、意外とそうでもなく、この状況が続くことは、次の総会、さらには学会そのものの存続も危うくしてしまいます。

医師のみでなく、業界全体のモチベーションが下がることは、手術臨床の発展速度を落とすこととなり、長期的には、かなりのマイナスとなるでしょう。

過去の巻頭言では、理事の皆さんのJSCRS愛がたっぷりと感じられますが、少なくとも白内障屈折系だけでも、非日常の高揚感の中で学べる、心躍る学会が、もう一度戻ってくるよう、私も微力ながら貢献したいと思います。

JSCRS理事
大内 雅之

Event

第36回JSCRS学術総会

https://www.c-linkage.co.jp/jscrs36/index.html


事前登録締め切り迫る!!
2021年4月14日(水)まで


参加登録区分 事前登録 当日登録
会員 15,000 20,000
非会員 18,000 23,000
研修医3年・4年(後期研修医)
大学院生、留学生
10,000 12,000
企業 18,000 23,000
コメディカル 5,000 7,000
コメディカルサンデーパス 3,000
学生(医学部・視能訓練士学校)
研修医1年・2年(初期研修医)
2,000 2,000
企業会員(1社5名まで登録可) 15,000 20,000

※当日受付の混雑を回避するため、事前登録にご協力いただけますようお願い申し上げます。
※参加登録区分の詳細は、ホームページにてご確認下さい。


学術総会の見どころ、聴きどころ

特別講演:白内障手術時期の緑内障の扱いについて

座長:

市川 一夫(中京眼科)

演者:

相原 一(東京大学医学部眼科学教室)

日本や諸外国にまだガイドラインや指針がない中、緑内障の大家である相原先生に、白内障手術時の緑内障の扱いについて留意すべき点をご教授いただきます。緑内障のことをより理解した上での白内障手術ができれば、患者さんの健康につながり、一歩進んだ医療の提供になります。これからの白内障手術は、活き活きと人生を送るための、より精度の高い手術が求められます。その一助になるはずです。


特別講演:the Light Adjustable Lens について

座長:

市川 一夫(中京眼科

演者:

Dr. Ronald Kurtz M.D.(RxSight, Inc.)

アメリカですでに承認を受けているthe Light Adjustable Lens について、開発者であり眼科医でもあるDr. Ronald Kurtz にお話を伺います。眼内に挿入したあと、挿入したままの状態でレンズの度数を調整することができる画期的なレンズです。新しい発想に刺激を受けると同時に、これからの眼科医療の将来を垣間見ることができるでしょう。


会長企画:新しい顕微鏡の使い方

座長:

岡 義隆(岡眼科クリニック)、森山 涼(森山眼科クリニック)

演者:

小島 隆司(慶応義塾大学)、徳田 芳浩(井上眼科病院)、
渡邉 三訓(中京眼科)、市川 一夫(中京眼科)

眼科手術にとって顕微鏡は必須アイテムですが、なにも手術をするためだけの道具ではありません。今回は、新しい顕微鏡の使い方として、主に教育に焦点を当て、その活用方法を紹介するものです。機器の性能は日進月歩であり、顕微鏡の世界でも3Dビジュアルシステムが登場しています。教育は授ける方も常に試行錯誤しながら新しいツールを使い、十二分に効果を上げる必要があります。若手にとってもデジタルツールは馴染みのあるものです。将来の眼科教育に触れてみてはいかがでしょう。


会長企画:新しい時代の眼内レンズ強膜内固定術

座長:

太田 俊彦(順天堂大学医学部附属静岡病院)、塙本 宰(はねもと眼科)

演者:

太田 俊彦(順天堂大学医学部附属静岡病院)、
山根 真(山根アイクリニック馬車道)、吉田 則彦(岐阜赤十字病院)、
岡 義隆(岡眼科クリニック)

眼内レンズの強膜内固定術に関して、現在に至るまでの歴史を俯瞰したあと、様々な手技・手法をおさらいし、さらに新しく国内販売される強膜内固定術に適した眼内レンズの紹介を行います。この分野においても、医療が常に進化し、これからも発展していくダイナミックな潮流を感じていただけると思います。


ナーシングプログラム:非日常の中での医療支援

座長:

大音 清香(井上眼科病院)、戸田 裕人(株式会社中京メディカル)

演者:

南 宣慶(人吉みなみ眼科)、岡 義隆(岡眼科クリニック)、
大石 真由美(自衛隊中央病院)、葛巻 和枝(自衛隊中央病院)、
戸田 裕人(株式会社中京メディカル)

当たり前の環境が当たり前でなかったら。
2020年はマスクやガウンが入手困難となり、大変ご苦労をされた先生方も多かったと思いますが、大規模な自然災害がひとたび発生すると、それまで当たり前に行っていた医療が十分提供できなくなります。東北の震災、熊本地震、九州での令和2年7月豪雨をご経験された先生方に貴重な体験をお聞きします。
また、日本で当たり前だと思われている医療環境がまだまだ整備されていない海外ではどんな医療が行われているのでしょうか。
非日常の医療を考えることによって、日常の医療を再考してみませんか。


お問い合わせ

第36回JSCRS学術総会運営事務局
株式会社コンベンションリンケージ内
(平日 10:00〜17:00)
〒102-0075東京都千代田区三番町2
TEL:03-3263-1363 / E-mail:36jscrs@c-linkage.co.jp

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